基本理念

■小さいことは美しい

 デパートと専門店、総合病院と個人クリニック、大手受験塾・予備校と個別指導教室…それぞれ利点はあると思いますが、我々はあえて教育における“美”を唱えたいと思います。早期教育による心身の歪み、受験による燃えつき症候群、気質・特性を無視した一律教育等を、我々は美しいとは思いません。我々は地元一教場に専念して、“芸術”を目指します。  

■教育問題とは教師問題である

 近年、教育の危機が叫ばれていますが、教育現場に直接携わっていない者が話し合いで制度をいじっても、はたしてこれが解消されうるでしょうか。当教室では塾長も含めて講師全員が直接生徒を受け持ち、一人一人の学力はもとより、気質、発達段階等を把握し、短期・長期の構想のもと、固定化したカリキュラムにとらわれずに、生徒の理解度に応じた柔軟な指導を実践しています。そのためには当然、前提として教師自身に“認識の力”が備わっていなければなりません。当教室では、採用の段階でそのような資質をもった講師を厳選すると同時に、講師自身も研究会等によって日々研鑽に励んでおります。(当教室の充実の講師陣はこちら) 

■子供から学ぶ

 様々な教育機関において、いわゆる“詰め込み”の弊害が見られますが、これは何によって来たるのでしょうか。明らかにこれは現在の教育が“性悪説”に基づいているせいなのです。子供はもともと何も知らず、放っておけば悪くなってしまう存在だから、知識の力によって教え導かなければならないという考え方です。しかし、これは本当でしょうか。「子供は一人一人かけがえのない存在であり、自らの内に成長する力を秘めている」ということに、抽象的な空論ではなく実際に子供に相対した時に気づくことができれば、そこから教育が始まるのではないでしょうか。
 我々はそのような“性善説”に立ち、子供自らが成長していくお手伝いに全力を傾注する覚悟でいます。それは決して放任ではなく、子供に寄り添ってその子そのものをよく認識する、すなわち「子供から学ぶ」態度を堅持しつつ、育てていこうとする教育方法なのです。  

当教室の沿革

 1980年(昭和55年)、早稲田大学を卒業した5人の若者が、地域に根ざした教育の理想像を追求すべく、民家の2階を借りてスタートしたのが当教室の始まりです。当時の生徒は12名。営利追求型の塾ではなく、ひたすらより良く教えることに専念し続けたので、宣伝はほとんどなし。しかし、一人一人の生徒の特性に寄り添い、手作りの指導を積み重ねてきたのが評価されたのか、口コミで当教室の存在が伝わり、現在では生徒数が100名を越える塾に成長しました。だから、「知人・友人から勧められて」が、今でも入室理由のトップです。
 講師陣の教育に傾ける情熱はスタート時のまま。ただし受験指導に関しては、首都圏98,000名の生徒が参加する有名模試の会場校として、万全の体制をはかっています。