教室だより11
専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)
【連載第11回】
私の受験体験談
いよいよ受験シーズンが近づいてきました。人によっては、もう進学先が決まって一安心しているかもしれませんが、多くの人はこれから入試本番を迎えることでしょう。「テストできちんと点数がとれるのか」、「やり残したことはないのか」などと、不安と緊張でいっぱいの人もいると思います。
私も20年ほど前に高校受験、そしてその後、大学受験を経験してきました。どちらも、いまだに鮮明に記憶に残っています。
特に高校受験では、テスト日の1週間ほど前から風邪をひいてしまい、結局治らないまま、38度の熱を出して本番を迎えてしまいました。しかもテスト当日に寝坊をしてしまって、駅から学校まで走っていったので、テストを受ける教室に着いたときは、もうフラフラでした。そんな状態で受けたテストなので、解いた問題の記憶も、当然ほとんどありません。「もう、この学校に来られるのは、合格発表の1日だけか…」と思いつつ帰った記憶があります。
合格発表の日は、母親と見に行ったのですが、駅から学校まで行く途中、おそらく発表を見て帰る途中であろう親子に遭遇しました。子どもは泣いていて、親がなぐさめているといった感じで歩いていました。それを見て、母親が、「落ちたら、あんな感じになるんだね。かわいそうに…」と他人事のように言っているのを聞いて、私は思わず笑ってしまいました。まだ発表を見てもいないのに、しかも無理だと思いつつ発表を見に行く途中なのに、合格して一段落したかのような発言だったからです。
結果は、母親の予言(?)どおり、合格していました。発表を見たときは、ものすごく安心したのを覚えています。
受験生のみなさん、体調管理は特に気をつけて、本番で自分の力を充分に発揮できるよう頑張ってください。
相原先生 |