教室だより12

専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)

【連載第12回】

滋賀県って、どこ?

 みなさんは、滋賀県のことをどれだけご存じでしょうか。私は、初めて東京に来た時に、自分の故郷である滋賀の知名度の低さに衝撃を受けました。塾での授業の際にも、滋賀のことを質問すると、さまざまな珍回答が生徒から返ってきます。
  「滋賀って、九州でしょう?」・・・それは佐賀です。正解は近畿。
  「県庁所在地は、たしか津だった?」・・・それは三重県です。正解は大津市。
  「水たまりのある県(水色の県)だよね」・・・琵琶湖です。
  「ほとんど琵琶湖だけの県?」・・・県全体の1/6の面積にすぎません。
などなど、ここまでくると、もう悲しくなってしまいます。

 東京の中高校生の修学旅行は、みんな滋賀県を通過して、京都に行きます。京都や奈良を満喫して、そして帰りは、また滋賀県を通過していきます。大人になっても、「そうだ、京都へ行こう」と言いながら、通過していきます。(T_T)

 みなさ~ん! 滋賀県には、琵琶湖以外にも見所がたくさんありますよ。比叡山延暦寺、国宝彦根城、安土城跡・・・。国宝建築物では、奈良・京都に次いで、全国3位の数を誇ります。また、観光化されていない名勝地がたくさん残っているので、原風景を眺めながら、歴史のロマンに思いを馳せることができます。
 みなさんも今度は、通過されるだけでなく、京都にお越しの際には、ぜひ滋賀県にも立ち寄ってみてください。・・・・うっ、結局、京都頼り。(T_T)

小杉先生