教室だより131

専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)

【連載第131回】

強制リセット

 最近立て続けに手持ちの家電製品に異常が起こりました。最初はブルーレイレコーダーの電源が反応しなくなりました。仕方なく電気屋に持ち込み修理を依頼しに出かけたところプラグをつないだとたん何事もなく起動しました。
 次はケーブルテレビです。番組の予約やチャンネル移動が遅いなと思っていた矢先サービスマンが口にしていた電源を落として起動するといいという言葉を思い出しまさかと思いつつその通りにしたら改善しました。
 最後は洗濯機です。家人が不調だし10年近く使っているからというので新しいのを注文したところ電源プラグを抜いておいた翌日、何事もなかったかのようにかの洗濯機は動いていました。
 これらに共通するのは故障と思っても電源プラグを一度抜いてしばらくしてからスイッチを入れると再び動き出すことがよくあるということです。取扱説明書を見ると故障かなと思う前に、の欄に強制リセットという名でその操作内容がありました。
 日本の家電製品にある程度信頼を抱いていましたので、虚を突かれた気がしました。昔テレビの映りが悪い時にテレビをたたいたら直ったことが思い出されました。
 強制リセットという言葉からいろんなことが想起されますが、私は駄目だと思う前に自分のリセットボタンを押せという励ましの声と考え、しばらく足をくじいたため中断していた運動を再開することにしました。徐々にですが体力が増し疲れにくくなった気がします。皆さんも駄目だと思う前に自分のリセットボタンを捜して押してみてはいかがでしょう。

藤田先生