教室だより144

専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)

【連載第144回】

定期テスト(中学編)

 新学期が始まり、約1ヶ月半が過ぎました。中学校や高校では、第1回の定期テストが始まる時期ですね。そこで今回は、中学校のテスト範囲になる所をいくつか確認してみることにしましょう。では問題です。

~中学1年生~
①+1、+2、+3、…などのような正の整数のことを何というでしょう。
②数直線上で原点からの距離を何というでしょう。
③-7+4を計算するといくつになるでしょう。

~中学2年生~
①5xyなどのように、数字や文字の積だけで表された式を何というでしょう。また、そういった式の和で表された式を何というでしょう。
②3xyと6xyz-5x+9の次数は、それぞれいくつでしょう。
③4x+2y=10をyについて解くと、どういう式になるでしょう。

~中学3年生~
①ax+ay=a(x+y)と因数分解されますが、aやx+yのことを何というでしょう。
②約数が2個だけの数のことを何というでしょう。
③「25の平方根は5である」は正しい?正しくない?

<解答>

~中学1年生~
①正の整数は「自然数」とも言います。忘れている人はしっかり覚えておきましょう。答えは「自然数」です。
②答えは「絶対値」です。具体的なものとしては、+2の絶対値は2、-9の絶対値は9となります。
③答えは「-3」。これは、(-7)+(+4)の式を省略したもので、()内の-7と+4を並べた式です。7と4をたして-11と答えないように気をつけましょう。

~中学2年生~
①答えは「単項式」「多項式」。特に多項式にある1つ1つの単項式の部分を項ともいいます。
②単項式の次数は、使っている文字の個数ですが、多項式の場合は、各項を単項式と見て次数を比べたときに最大の数を次数とします。答えは「3xyの次数は2、6xyz-5x+9の次数は3」です。
③答えは「y=-2x+5」。1年生の時に学習した1次方程式と同じようにして4xを移項し、2y=-4x+10とした後、両辺を2でわると求まります。

~中学3年生~
①答えは「因数」。ある式(数)を積だけで表した時に1つ1つの部分を因数といいます。特にこの式でのaのことを共通因数といいます。
②答えは「素数」。素数は小さいものから2、3、5、7、11、…となっています。
③答えは「正しくない」。平方根は2乗したらその数になるものなので、-5もあります。特に0以外の平方根は+、-の2種類あることは覚えておきましょう。

 いずれの問題も、定期テストでは落とせない基本的な問題です。これら以外でも、各学年ともに計算が中心の範囲になるので、計算練習などもしっかりと行って、テストに臨むようにしましょうね。頑張って下さい。

相原先生