教室だより180
専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)
【連載第180回】
運動会
5月に入り、塾の生徒たちが運動会の話をすることを聞くようになりました。今はほとんどの学校が5月~6月に運動会を行っているようです。
私の時代は10月にあった体育の日(現在はスポーツの日)付近に、多くの学校で運動会が行われていました。ではなぜ、運動会が秋から春に行われるようになったのでしょうか?
調べてみると、いくつか理由がありました。ひとつは、クラスの結束力を高めるためだそうです。新しいクラスで、周囲との関係を深めていくのに良い機会だということなのでしょう。もうひとつは、気候が関係しているそうです。9月や10月は、まだ残暑の厳しい日も多く、運動会当日もそうですが、それまでの練習などでも熱中症などになりやすいからだそうです。確かに、春の涼しい時期の方が、そういった心配は少ないですよね。
私の小学校では、運動会が春と秋に1回ずつあり、春の方は「小運動会」、秋の方は「大運動会」と呼んでいました。
小運動会は紅白に分かれはするのですが、得点を競うことはなく、徒競走などを行うものでした。大運動会の方は、今の小学校で行われている運動会と同じ形式で、紅白に分かれて点数を競うといったものでした。
中学校では、縦割りでチームに分かれ競うという形になりました。これは1年~3年のA組で1つのチームといった分け方です。私の中学校は当時5クラスあったので、5色のチームに分かれていました(もう何色があったか覚えていませんが)。競技種目の中で面白かったのが、「部活対抗リレー」です。これは高校でもあったのですが、文化部部門と運動部部門に分けて行われていました。文化部の方は競うというより、魅せるといった感じでした。例えば、演劇部の人は衣装に着替えて走り、バトンは小道具を使っていました。急に止まってセリフのようなことを言い、また走り出すといった行動に皆で大爆笑したのを覚えています。運動部部門は、どの部活も本気モードでやっていました。中学校のリレーでは、陸上部と野球部が20メートルぐらい後方からスタートするハンデがあったのですが、最後は必ず陸上部と野球部の争いになっていました。
ちなみに、小学校では「運動会」、中学校と高校では「体育祭」と呼んでいました。内容に大きな違いはないのですが、少しだけ意味には違いがあるみたいです。気になる方は、調べてみてください。
相原先生 |