教室だより185

専任講師陣によるエッセイ(毎月20日更新)

【連載第185回】

植物を育てています

 昨年は荒れるにまかせていた、プランターの土を入れ替えたり新しい苗を購入したりして、ミニガーデニングを始めました。庭といえるものはなく、建物と塀の間のわずかな空間に、ずっと前から試行錯誤で実のなる木を植えてみたりしていました。
 前からあった植物は、ブラックベリーと、名前は不明のブルーベリー、それに半日陰でも育つミョウガです。これらは今年も、実をつけささやかな楽しみになっています。
 今年購入した苗で異色なのは、島バナナです。五月末ごろ、近くのホームセンターで熱帯果実がお買い得価格になっていたので、アセロラやパッションフルーツとともに買ってしまいました。
 バナナは数メートルに達するものがありますが、木ではなくて草本です。成長するときは、30センチメートルほどの棒状のものが先端から飛び出し、徐々にバナナの葉に広がっていきます。今年は夏が過ぎ、実をつけることがないですが、来年も育てるために、越冬計画を練っています。鮮魚店から大型魚用の発泡スチロールの容器を譲ってもらい、プチプチで植木鉢を茎ごとぐるぐる巻きにして、東京の冬を耐えてもらいたいと思っています。バナナは7度以下になると枯れてしまうそうです。
 園芸に興味を持ってから、近所の庭先の樹木に目が行くようになりました。6月のアジサイや8月の百日紅サルスベリは、いっせいに咲き誇って目を楽しませてくれてくれました。
 緑を相手にしていると心に余裕が生まれ、毎日が楽しくなります。金のなる木やミニカトレアを、トイレや出窓の日光が当たる場所において、新芽が出るのを楽しみに育てています。子供たちと同じで、温かく気長に見守りたいと思っています。

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藤田先生